院長ブログ
ライムライトの効果
当院ではレーザーや各種光治療(IPL)も行っています。その中で人気の高いものの一つがライムライトです。ライムライトは特に日本人の肌質に対する効果を詳しく検討して開発されたものなので、従来のレーザーなどのように欧米人ではいい結果が出るのに、東洋人の効果はあまり期待したほどではないというような問題がありません。幅広い波長のエネルギーを照射することにより、しみ、そばかす、こじわ、毛穴、くすみ、赤ら顔など多数のタイプの肌のトラブルに同時に効果を発揮します。肌の質感も改善させることができます。照射時の痛みもかなり軽く、当日から洗顔や化粧もできるということもあって、当院では人気の治療の一つになっています。
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手背を若く、美しく
かなり以前は手は美容外科ではどうしようもないと言われていた時代があります。手背のしわや血管が浮き出て見えて老化を感じるという方も多いと思います。時にはシミが目立つという方もあります。これらには現在はいろいろの対策があります。シミの場合は、キュースイッチルビーレーザーが有効です。もし黒っぽいシミが皮膚面から盛り上がっているような場合は、局所麻酔をして熱凝固で除去する方法もあります。しわに対しては脂肪注入が有効です。血管が浮き出ている状態も改善します。手首に針穴を2か所あけて、ここから細いカニューレを入れて、必要な範囲に脂肪の注入をします。針穴は数ミリくらいのもので、すぐにわからないくらいになります。通常脂肪はへその中に小さい切開を入れて吸引により採取します。これを遠心分離して手背に注入すれば完成です。多くの場合、3か月してからもう一度追加の注入をして完璧な状態に仕上げる方が多いようです。一度に多量の脂肪注入を行うとしこりができたり、壊死になって溶けて亡くなったりするからです。手術当日は入浴や手をぬらすことができませんが、翌日から手は包帯もテープも不要で、自由に手を使うことができます。腹部も翌日から入浴が可能になります。縫合をしませんので、消毒もいりません。
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顔を平均化する研究
以前日本美容外科学会(JSAPS)の招待講演で面白い研究の話を聞いたことがあります。それは顔のコンピュータによる平均化という研究です。コンピュータを使用していろいろのことができるわけですが、その話の中で、何人もの顔の平均の顔を作ると、、、というような研究がありました。たとえば犯罪者10人の顔の平均の顔を作ってみましたとか、いろいろの興味深い研究があったわけです。その中でも特に面白かったものが、日本人の若い女性10人の平均の顔を作りましたというものです。これがとても美人なのです。その次に世界の若い女性10人の平均の顔を作ってみましたというのがあって、これがもう圧倒的に美しいのです。これを見ていた時、なるほどなあととても感心しました。美容外科ではたとえば私は他の人より顎が長いので短くしたいという方もあります。また鼻が他の人より低いので、高くしたいという方もあります。これらは要するに平均の顔に近づけてほしいという希望であるわけです。また日本人の女性の中には、骨格を白人のようにしたいとか、顎をもっと白人のように出したいというようなご希望の方もあるわけですが、これは世界的な平均の顔に近い状態にしてほしいということでもあって、世界水準の平均化と理解できるわけです。またたとえば日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれた人がとてもきれいな顔であることが多いという事実も皆さんがよく知っておられることと思います。異なる人種の両親の平均値を持って生まれた方はきれいな顔になることが多いというのも、この研究から納得できる話ですね。美容外科で行われる手術はこういうことだったのかと、とても説得力のある講演でした。
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タバコは肌が早くふけます
タバコが肌の老化の進行をかなり促進するということはあまり知られていないような気がします。有名な研究の中でアメリカのある大学でのものがあります。一卵性双生児を多数長期に経過観察をした研究です。一卵性双生児なので、遺伝情報は同じです。したがってしわや肌の老化に差があるとすると、これは遺伝子によるものではなく、後天的な生活環境による差と言えるわけです。国際学会で発表された研究で、その発表で興味深かったものの中で、タバコの有無による差の発表でした。何組かの報告があり、それぞれ60歳くらいとか、70歳くらいの年齢での比較の写真が出されていましたが、タバコを長期に吸っていた方の顔がもう一方のタバコを吸わないでいた方の顔よりすべてはるかに多くの深いしわがあり、老けた顔になっていたことです。双子にはとても見えないくらい差のある方もあり、タバコはこんなに肌が老化するのだなあとあらためてびっくりして見ていたのを覚えています。皆さんもタバコを吸うのは肌にとって、かなりの毒なので、喫煙はすぐにやめてきれいな若い肌を長期に保ってほしいです。
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顔をこすることについて
人間の肌は長年こすっていると炎症性の色素沈着が起きることが多いと思います。顔の場合、肝斑がそうです。たびたび顔を手やタオルなどでこすっていることでシミができているということを知らない方も多いように思います。こすっていることによるシミは顔の場合、皮膚の下に骨のある部分に強い反応が出ることになります。したがって、ほほ骨の上の皮膚などが肝斑の多発部位になっています。こすらなければこのタイプのシミはできません。万一すでにこのタイプのシミができてしまった方の場合は、以後絶対に強くこすらないこと、トランサミンとビタミンCの内服を1年から1年半続けることで肝斑はほとんど目立たなくなるか、完全に消えてなくなります。同じような色素沈着は、ベルトの部位、下着でこすれる乳房の下附近、痩せている方の場合、硬い椅子に座ることによるおしりの座骨に相当する部位の皮膚、まれにはくしで強くこすってしまっている額などにもみられることがあります。
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感動した中華料理ベスト3
中国の話の続きです。中国でなぜかおいしい中華料理がないと思いましたが、世界では感動的な中華料理があります。私が今まで食べた中華料理の中ですごいと思った味があります。そのベスト3は、香港のリッツカールトンホテルの中のレストラン、チュニジアのレジデンツホテルのレストラン、もう一つがサンフランシスコのエンバーカデロのどこだったかはっきり覚えていないのですが(酔っていたからでしょうか?)そのどこかの中華料理レストランです。中でも香港のは最高で、たしかホテルの100階くらいにあって、美しい夜景を楽しみながら食べる料理は感動的でした。チュニジアのホテルも、なぜこんなところの中華料理がこんなにおいしいのかと感激したことを覚えています。
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中国の学会での食事
先の中国の話でふれましたが、ついでに思い出したことがあります。それは中国のあちこちでの学会での食事です。すべての学会で日本から招待講演で来てもらったということもあって、夕食会は豪華に多くの参加者と一緒に食事を楽しませてもらいました。ただ何度も困ったことがあり、おそらく中国なりのおもてなしということなのでしょうが、おいしい食事というより、高価な食事、あるいはこの食事材料を手に入れるのに命がけでしたというような食事が多かったわけです。あまり口に合わないものもあり、現地の会長などがおいしいのでぜひ、、などと言われると無理に食べたり、苦痛というものも多かったような気がします。思い出に残っている苦痛な食事は、へびのスープ、これはもう見ただけで、へびがぶつ切りというか、そのままスープに入っていて、独特の臭いがあり、食べることができませんでした。他にはサソリ。これは氷で山のようなものが作ってあって、ここにたくさんのサソリがはりつけてありました。これは外国からの医師たちはこわごわ食べていました。それを見てから私も参加しました。味は特に何もなく、噛んだ時にパリパリという感触だけが残るというようなものでした。さらにヤギの丸焼き。これはウルムチの学会で出されたものですが、ヤギがそのまま全身焼いただけという料理で、私自身ヤギの肉の臭いがあまり好きではないので、これも苦痛な食事の一つで記憶に残っています。さらにある学会で食べてみますか?と聞かれたものにサルの脳みそ。これはさすがにお願いなので出さないでほしいと言いました。やはり中国はいろいろのものを食べる国ということのようで、これが今の世界的なウイルスの始まりなのでしょうか?食材は常に安全第一であってほしいです。
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中国のワイン
ISAPS(国際美容外科学会)の講習会であるISAPSコースや中国形成外科学会、中国美容外科学会などで中国に現在までに合計14回招待されたことがあります。北京、上海、ウルムチ、大連、広州、蘇州、西安、天津、杭州、ハルピン、など複数回呼ばれた都市もあり、合計14回ということになっています。広大な国なので、文化も異なり、同じ中国に見えないところも多いので、訪問するたびにいろんなことが違っていて本当に面白い国です。いつも学会では夕食会というか、懇親会としてのパーティーがあるわけですが、その中で驚いたことがあります。それは数回出された中国製のワインです。特に共産党幹部用という赤ワインがあって、これは中国でも一般の方には出回らず、外国に輸出もされないので、それまでは見たことも聞いたこともなかったわけです。これが実においしいのです。カリフォルニアワインにもフランスワインにも負けないくらいの深み、どっしり感、これだけは感激しました。いつも中国で不思議なことはおいしい中華料理に出会わないということです。これは一説には文化大革命で、当時中国で裕福な人が迫害を受けた時代がありました。レストランなどで、特に美味しい中華料理などを作っていた方々が裕福であったため、身の危険を感じて、国外に逃れたという経緯があって、現在中国においしい中華料理を作れる人がいなくなったという話があります。これは本当のことかもしれないなあと思ったりします。料理でおいしいと感激したことはないのですが、この赤ワインだけは実に感動でした。
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ロンドンでのISAPS理事会
国際美容外科学会(ISAPS)の理事は12年勤めたのですが、理事になった最初の理事会がロンドンでの開催でした。理事会は年に2回開催されていて、毎年12月にロンドン、そして4月か5月にアメリカ美容外科学会が開催される時に同時に、1年に合計2回の会議があります。12月は2日間の会議、アメリカ美容外科学会の時は1日だけの開催になっていました。私がISAPSの会長になってからは12月の理事会はローマに変更しました。
それまで8年ほどロンドンで理事会があったわけですが、楽しかったことはロンドンの12月のクリスマスの景色がとても美しいこと、もう一つはいろいろなミュージカルが楽しめるということです。大体理事会の前日にはロンドンに到着する必要がありましたし、会議後は帰国のフライトに合わせて合計2回はミュージカルを楽しむことができました。ロンドンの好きではなかったところは、12月は雨や雪が降ったりすることが多いこと、寒いこと、ロンドンではどこで食事をしてもあまりおいしくないことなどです。特に食事は苦痛なくらいおいしくなくて、ロンドンのいやな思い出です。
いつもロンドンの往復はJALを利用していましたが、帰国の際はいつもJALの食事がおいしくて感激していました。
ロンドンの街並
ロンドンのクリスマスの風景
理事のメンバーと会議の後のディナー
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エミレーツ美容外科学会
アラブ首長国連邦の美容外科学会(エミレーツ美容外科学会)も、時々、国際美容外科学会(ISAPS)の講師陣を世界から10人〜15人程度招待していっしょに学会を開催されています。
私もエミレーツ美容外科学会から招待を受けて、何回かドバイまで行ってこの学会に参加したことがあります。すごいホテルがいくつもあったり、もともと砂漠だったところに大きな街を作ったり、海で泳いで遊べるところがあったり、砂浜が熱くなり過ぎないように砂を冷やす装置を砂浜に埋めたり、ショッピングセンターではスキーを楽しめるように人工スキー場を作ったり、市内には日本では見たことのないような豪華な車がたくさん走っていたり、初めて行った時は本当に驚きの連続でした。
中でも私の気に入っている点は、アジアのレストランでおいしいところがたくさんあることです。和食でも中華でもなかなかのレベルと思います。
エミレーツ美容外科学会会長と
エミレーツ美容外科学会会場
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