院長ブログ
阪神タイガース
実はずっと子供の頃から野球が大好きで、阪神タイガースのファンです。今日の試合で阪神が勝って、ヤクルトスワローズが負けた場合は、まだまだ阪神が優勝するかもしれないという夢が続いていたのに、、、。残念ながら阪神が中日に負けて、ヤクルトが横浜ベイスターズに勝ったので、ヤクルトのセリーグ優勝になってしまい、阪神優勝の夢が崩れ去った日になってしまいました。
以前からできの悪い子ほどかわいいとか言われていて、阪神はもう何年優勝から遠ざかっているのでしょうね。まだクライマックスシリーズがあるので、日本一になる可能性は残っているわけですが。それでもやっぱりここ一番で勝てないのが阪神なんでしょうか?毎年最後はがっかりばかりです。それでもあきらめずに阪神ファンなんですねえ。阪神ファンの皆さんってえらいなあって思います、ホント。
投稿者:megaclinic
ゴルゴライン、マリオネットライン、法令線
顔の一部にへこみやたるみが目立つといやですよね。疲れた表情に見えたり、加齢を感じさせることになります。たるみがひどい場合は、やはりフェイスリフトや下まぶたの切開によるリフトが一番効果があるわけですが、そこまでの下垂ではない場合は、へこみの部分をうまくなんらかの方法で膨らませることで健康的で若い印象のある顔にすることができます。また、膨らませる部位をうまく選べば、リフト効果が出るような増量の方法もあります。このへこんだ皮膚を膨らませる方法としてはヒアルロン酸、レディエッセ、脂肪などの注入がよく行われます。私もこのような方法を好んでいます。一部のクリニックでは、たとえば法令線にシリコンやゴアテックスなどのプロテーゼを入れる方法を取っているところもありますが、私はこの方法は賛成ではありません。膨らませる効果は大きいものが得られますが、将来歳をとって、皮膚や皮下脂肪が薄くなってきた時にこれらの異物は段差が目立ってくることになり、必ず除去や修正が必要になります。また顔の比較的動きのある部位に、プロテーゼを入れると炎症が起こることが多く、赤みや腫れの原因になったり、まれには感染という問題が起きてくることになります。このような理由で顔のへこみのある部位にプロテーゼを入れることは私は反対です。
基本的に吸収性の注入物を入れるか、脂肪注入のいずれかがベストの対策と思っています。レディエッセは平坦に仕上げやすいので、吸収性ものを希望される場合は、法令線とマリオネットラインだけはレディエッセを好んでいます。他の部位はレディエッセは皮膚を持ち上げる力が強すぎるので、使用していません。効果は1年程度続くことになり、法令線やマリオネットはとてもきれいになります。下まぶたはヒアルロン酸の種類を状態に応じてうまく選択すればいい結果が得られます。脂肪の注入はどの部位であっても、医師の技術が良ければ、とても美しく仕上がりますし、他の注入物とは異なり、一度生着すれば、あとの定期的な補充がいらないという点が優れています。ずっと脂肪はそこに残ることになり、将来の加齢の進行にかなりのブレーキがかかるわけです。
投稿者:megaclinic
私の好きな本
読書も好きなのですが、最近はじっくり本を読む時間がなかなか取れないので、少しさぼっています。でも好きな作家があって、やはり村上春樹が一番好きです。羊をめぐる冒険、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ねじまき鳥クロニクル、色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年、1Q84,などなど、本当に面白い本がたくさんあって、この作家はすごいですよね。ただノルウェイの森だけは、なぜあんなに売れたのかわかりませんが、、、。この本だけはあまり面白くなかったです、私は。特にねじまき鳥は面白くて3回読みました。井戸の中に入っているあたり、悩んだりつらいことがある方はぜひ読んでみると光が見えるかもしれません。他に好きな本は井上靖の敦煌、蒼き狼、あすなろ物語など面白くて、、。面白かったと言えば、中島らものガダラの豚ですかね。彼がこういう本を書くのだなあと思ってしまいました。やる時はやる人だったんだというような、、、。他にもいろいろ好きな作家がいます。山崎豊子の二つの祖国、沈まぬ太陽、大地の子など、泣きますよね。本当に彼女は力強い文章を書かれるなあと感心します。美しい文章というと、やはり幸田文、三島由紀夫でしょうか。彼らはすごいですよねえ。三島由紀夫の描いたへその描写など、へそを書いてもこのように美しく表現されるのだななとびっくりです。医師として私もへそを作る時はこのように美しいうっとりするようなへそを患者さんに作ってあげたいとお尻を叩かれているような気がしました。
投稿者:megaclinic
マリオゴンザレスウリョアの講習会
もう亡くなられてしまったのですが、メキシコにマリオゴンザレスウリョアという世界的に有名な美容外科医がおられました。この医師の手術の美しさは本当に有名で、今なら言ってもいいと思いますので、ここだけの話ですが、彼の患者さんで、手術後にミスインターナショナルになられた女性もあるそうです。たしか鼻と顎の手術をされたとか。とにかく鼻、骨切り、バストの手術では定評があり、彼は1年に1-2回彼のクリニックで講習会を開催していました。毎回世界中から20人くらい医師が参加して、この講習会で勉強されていました。
私も以前一度だけメキシコシティーで行われていたこの1週間に及ぶ講習会に参加して勉強したことがあります。毎日午前中は彼の講義と、午後は彼の手術を実際にみせてもらって勉強するというスタイルでした。毎日朝一番にすることは顔の骨の正面と横顔の絵をうまく描くという練習で、これは正確さを求められたので、それなりに苦痛を感じていた勉強でした。いろいろ記憶に残っていることがありますが、全体を通して、一人の外科医の話というより、芸術家の話をずっと聞いているという感じの講義で、わざわざ遠いメキシコまで彼の話を聞きに行って、同じ医師としてこの差は何だろうと思っていました。いろいろ感動的な話がありましたが、特に印象に残っていることは、顔全体のやけどをした場合、植皮しか治療方法がないわけですが、この植皮の考え方として、顔をいくつかの単位に分けて、この単位ごとに移植片を分けて皮膚移植をしたほうが美容的に結果が優れているという意見でした。今では世界中で普通の考え方になっていますが、当時は本当にそんな、、、という感じで話を聞いていしました。その後たくさんの経験を積むうちに、彼のこういう考え方がかなり優れたものと実感できたわけです。また彼のところにアフリカ系の女性が自分の口と顎が前に出すぎていて、鼻も低くて、後頭部が後ろに張り出していて、横からみると、頭全体が後ろに倒れそうなバランスに見えるのがいやで、これを治してほしいと来院されたそうです。そこで参加している医師全員にどのような治療の案があるかを彼は質問してきたわけです。たくさんの案が会場から出されましたが、その次に彼が出した写真は患者さんの全身の正面、側面のものでした。ウリョアが言っていたことは、横から見た患者さんの全身のバランスを見なさいと言うのです。お尻はツンと上に上がっていてしかも大きく突出している、そして腰はきゅっと細く、バストは高い位置にしっかり突き出ていて、まず首から下の全身の流れを見てほしいと言うのです。長い脚、ヒップ、腰、バスト、この流れを見たら、顔の流れとしてどういう横顔がきれいかもう一度考えてほしいと言うのです。顔だけを見ると、白人とはあきらかに異なる流れがあり、彼女のようにすこし出ている口と顎、さらにすこし低い鼻、後頭部の形はとても美しい全身の流れの中にあると思う。私は手術をしてはいけないと言ったというのです。これは今は私の頭に常にしっかり入っていることですが、患者さんの中には同じような方も多いなあと最近はよく思っています。たとえばバストが大きいほどきれいというわけではありません。体が細いのに大きすぎるバストを作ると、全身を見た時に体が前に倒れそうなバランスになるわけで、これはとても不自然です。細い体の方はすこしバストを大きくするだけで、全身はとても美しいバランスに仕上がることも多いのです。このように顔だけでなく、バストだけでなく、全身がどうなっているかということをウリョアは私たちにたたき込んでくれたと思います。多くのことを彼から学びましたが、一度参加者全員を彼の自宅に招いて、夕食会をしてくれました。夕食の席にはメキシコで有名な歌手をよんでくれて、彼女の歌声を楽しませてくれたり、豪邸の中のいくつかの部屋を見せてくれたのですが、一つの部屋がナポレオンの遺品をたくさん集めた部屋で、まるでナポレオン美術館というくらい、すごい部屋でびっくりしたことを覚えています。メキシコも美容外科では優秀な医師がたくさんおられる国で、現在も国際美容外科学会の理事の一人にアルトロモンタナーナという医師が入っています。彼もメキシコでウリョアのあとを継ぐようなすごい医師だと思っています。将来きっと国際美容外科学会の会長になると思って楽しみにしています。その頃にはコロナの騒ぎがおさまって、メキシコで世界中の美容外科医を集めて盛大な学会を開催してほしいと思っています。メキシコシティーは残念ながら少し治安が悪く、大気汚染も深刻なので、可能ならユカタン半島の先端にあるカンクンなどで、美しいメキシカンカリブの透明な海と真っ白の果てしない砂浜のあるところで、学会を開催してほしいと願っています。
投稿者:megaclinic
脂肪吸引と脂肪注入について。その微調整。
顔のたるみや凹凸、へこみや逆に皮下脂肪が多いなど、多くの問題が脂肪吸引や脂肪注入で解決します。いずれも簡単な治療であり、脂肪注入は翌日までテープをはるだけで、翌日から洗顔も入浴も化粧も可能です。いいことはヒアルロン酸などのように一定期間が来ると吸収されてなくなることがないので、結果が永久的というのが最大の利点だと思います。キズも残らないので、とてもいい方法と思います。脂肪吸引は減らしたい脂肪がある場合、これも簡単な方法であり、手術後の圧迫固定が3-4日は必要になりますが、これも目立たない部位から吸引カニューレを入れれば、キズはほとんどわかりません。いずれの方法もとても優れた手術なのですが、問題は仕上がりの設定に誤差が出ることがあることです。脂肪注入の場合は、最初に局所麻酔をする際にどれくらいの量を注射すると目的とした結果が得られるか、ある程度予想を立てて行います。測定した量の1、2倍くらいを目安に入れています。大体生着率が7割程度で計算して行っているわけです。ただこれに誤差が出ることがあります。糖尿病やタバコを吸うような方は生着率がかなり低くなります。また手術部位がよく動くとか、マッサージをしてしまうような方などでも生着率は低くなります。こういうことが予想しにくいわけです。一方脂肪吸引の場合も、どれくらいの量を吸引すると目的とした結果が得られるのかわかりにくいわけです。腹部などの脂肪吸引であれば、ごくわずかの皮下脂肪を残せばいいので、多量の吸引をしてもいいわけですが、顔の場合は凹凸が出たり、へこみすぎて、老けて見えたり、やつれて見えてしまうようなこともあるわけです。手術中には麻酔が入っていて手術部位が膨れてしまうので、仕上がりの形を確認するようなことができません。なんとなく経験的にこれくらいの量を吸引すれば、ご本人の希望のラインに仕上がるだろうというような予想のもとに手術を行ってるわけです。そういう事情がありますので、手術後一応3か月は待ってみて、ご希望の仕上がりの状態と差があるような場合は、さらに調整がいることもあるわけです。へこみすぎであれば、脂肪注入を追加すればいいわけですし、ふくらみが多すぎる場合は、脂肪吸引をすればいいわけです。脂肪注入で膨らみすぎた場合は通常の脂肪吸引では脂肪が出てきませんので、針で生着した脂肪を壊しながら吸引するという方法で、脂肪を減らすことができます。逆に脂肪吸引でへこみすぎた場合は、通常の脂肪注入では皮下にキズが残っていますので、全くふくれないことも多いと思います。このような場合は、針で皮下にたくさんの穴をあけて、場合によっては針先をすこしだけ左右に動かして皮膚表面を針で持ち上げならがら、皮下のふくれにくい硬い組織を次第に柔らかく伸展できる状態にしてから脂肪注入をすると脂肪が入ってふっくらと皮膚が持ち上がります。このようにいずれの場合も針で癒着を解除したり、生着脂肪を壊すような処理を併用する必要があり、こういう処理を入れることで、ふくらみをさらに追加することも減らすことも簡単にできるわけです。一度で完成しなくても、微調整は簡単にできることなので、深刻に悩んでおられる方もありますが、確実にご希望のラインになる方法がありますので、心配することはありません。
投稿者:megaclinic
クリニックにある絵について
あるレストランで食事をしている時に、BGMで「展覧会の絵」という私の好きな曲を聞いていた時にふと、自分のクリニックにある絵のことを思い出しました。私のクリニックにはいくつか絵が壁にかけてあります。私がメインで診察をしている部屋にあるのはカンパニーレという画家の描いたもので、タイトルはWhisper、ささやきというものです。この絵はずっと以前にサンフランシスコの街を歩いていた時、ある画廊の中で見つけた絵です。突然ビビッと感じるものがあって、しばらくよく見せてもらいました。鏡の上に置かれたバラをカラーの花が囲んでいるのですが、この絵はどうしても欲しいと思ってしまって買ってしまいました。カンパニーレという画家はあのサルバドールダリに師事された方だそうです。たしかサンフランシスコに住んでおられるとか。パラマウント映画の最初に山と雲の絵がタイトルと共に出てきますが、この絵を描いた方です。クリニックの開院以来ずっとクリニックの中に飾ってあります。
他には元永定正の絵があります。この絵はクリニックを開院する時に私の母の兄弟の叔父3人が一緒に開院祝いとしてプレゼントしてくれたものです。この絵も開院以来ずっと待合室に飾ってあります。
他には私の患者さんに画家がおられて、私が手術をしたお礼にということでいただいた花を描いた美しい絵があります。かなり大きい作品で、私たちスタッフの部屋の壁に飾ってあります。
もう一つ第2診察室にあるものが私の母の刺繍です。もう亡くなりましたが、母は刺繍が大好きでたくさんの刺繍を残しています。飾っているような大きい作品は5点ほど作っていて、私と私の妹にいくつかずつ、自分の形見だと言って渡してくれました。その一つがクリニックにあるものです。食事などはあまりおいしいものを作ってくれなかった母ですが、刺繍だけは素敵なものを残してくれています。それにしても思い出すのは母の食事。「この味噌汁は辛かった…」と言うと、「あとで水を飲んどき。おなかに入ったらいっしょ。」すごい母でしょう?私にとって良かったことは、今でもどこに行ってもかなりまずい食事でも平気で食べられるということです。
投稿者:megaclinic
嫌いなエアライン
あれこれ外国の飛行機にもたくさん乗りましたが、かなり嫌いなエアラインがあります。ここだけの話ですが。いやな思い出もいっぱいあります。かなり昔はアメリカに行くことが多く、アメリカ国内の乗り継ぎがとても便利だったので、ユナイテッド航空はよく利用していました。日本発からユナイテッドだと、アメリカの最初の到着地で荷物を一度出す必要があるので、そこから後の乗り継ぎが便利です。これは今でもたしかにそうなのですが、一度成田発でサンフランシスコ行きのユナイテッドで出発がかなり遅れた時があります。何時間も待たされて、たびたび機材調整で遅れが出ています、、、というようなアナウンスがあったのですが、待合室の席に座っていた時に後ろのほうで、電話をしている声を聞いてしまいました。「あ、部長ですか?ユナイッテドの○○便なんですけど、第2エンジンが全然動かないんですわー。どこが壊れてるのか、わからないんですけど、どうしましょ?」、、、怖い話を数人の客が聞いてしまって、ザワザワ。だめですよね、こういうの。8時間ほど待たされて出発しましたが、ずっと心配が、、、。もう一度いやな思い出は成田からサンフランシスコ経由、シカゴ経由でたしかナッシュビルに行く時でした。ナッシュビルである医師の手術を1週間ほど見学したかったわけです。サンフランシスコについた時、シカゴが雷雨とかで7時間ほど出発が遅れました。シカゴについた時には乗り継ぎの飛行機がすでに出発していて、シカゴに1泊しなければならないことになり、その時点で夜の11時くらいだったと思います。担当者が明日一番の飛行機に乗れるので朝の7時発です、みたいな調子でした。空港のどこかで寝ていますか?と聞くので、シャワーだけでも使いたいのでホテルはないのか聞くと、さあ、、みたいな対応で冷たかったです。
どうもアメリカの航空会社はどこも好きではありません。アメリカンも比較的嫌いです。日本発をJALにするとアメリカ国内の乗り継ぎはどうしてもアメリカンになるので、仕方がないのですが、一度サンフランシスコまではJALで、乗り継いでボストンについた時に私の荷物が出て来た来た時に、四角いはずの私のカバンの形がV字型に変形しているのです。ひどい壊れ方をしていたので、クレームの受付の所に行って文句を言うと、女性の担当者がアメリカン航空の責任ではありません。JALが壊したのでは?みたいな意見でした。サンフランシスコでは荷物を自分で受け取って入国手続きをするので、その時は壊れていなかったと言うと、荷物の中にレントゲン検査でひっかかるようなものを入れていたのではないか?荷物の検査のために担当官が壊したと思う。それにはこのかばんのカギは検査の際はあけることができるタイプのものなので、破壊する必要はないはずなどなど、ずっと口論でもめました。とにかくアメリカン航空には何の責任もないので、お引き取りくださいというような調子でした。最後は私もプツンと来て、対応に出た女性の写真を撮るから、あとで裁判を起こすと言いました。そのあとの対応の早かったこと。すぐにボストンにあるカバンを売っている店の地図、そこに行ってこの書類を出せば、同じくらいの価格のバッグを選んでもらえる、そこに行って自由に好きなカバンをもらってください。費用はアメリカン航空持ちです、、、。アメリカでもめた時は訴訟を起こすと言ってしまうのが便利です。
他に嫌いなエアラインはエアチャイナとエアインディアですねえ。中国では、どこかの空港で飛行機に乗ってからなかなか飛び立たなかったのですが、そのうち、室内に白い煙がいっぱいになって、怖かったのですが、CAさんが片言の日本語で黒い煙こわい、白い煙大丈夫と言っていました、、、どういう理由?とにかく不安でした。そのまま飛んでしまったので。エアインディアは一度だけ乗ったことがあります。とにかく快適と真逆の飛行機とは知らなかったので。座席がボロボロで、とにかく汚いのです。ズボンが汚れるーとか思いました。映画をやっていましたが、この画面が変にびりびり動くのです。見ていて気持ちが悪くなりました。映画も同じものを何回も何回も繰り返すので、もう消してほしいと祈ったり、大変でした。とにかくJALやANAに慣れていると、腹が立つことが多いですね。
投稿者:megaclinic
好きな航空会社
最近はコロナの問題があり、世界を飛び回るということはできません。外国にあちこち行けていた頃が懐かしいですよね。いつになったらあの頃が戻ってくるのでしょうか?時々いろいろのエアラインを思い出します。外国に行く際に、何と言っても日本人の我々にとって、一番快適な飛行機はJALとANAですよね。とにかく親切で、サービスがよくて、CAさんが笑顔なのがとにかく素敵です。食事もおいしいですよねえ。長い間、国際美容外科学会の理事会がロンドンで開催されていたこともあって、ロンドン直行便がJALだけだったので、特にJALにはよくお世話になっています。行き先によってはANAが便利なこともあって、たまにはANAを利用しています。理事会ではビジネスクラスの旅費が国際学会から支給されるので、いつもビジネスクラスを利用していました。ロンドン便はいつでも好きな時に食事をはじめられるというありがたいシステムでしたし、炊き立てのご飯が出てくるのもありがたいことでした。特にロンドンでまずい食事ばかりを食べた後のJALの食事のおいしいこと。毎回感激でうっすら涙でした。
他に好きなエアラインは韓国のアシアナ航空、アラブ首長国連邦のエミレーツ航空、南米のあちこちを結んでるラン航空などです。アシアナはすべてにおいてサービスが優秀ですし、皆さん笑顔で素晴らしいです。食事も大好きな韓国料理がいろいろ出てくるので、楽しいです。エミレーツもなかなか豪華ですよね。大阪と東京からドバイに飛んでいますが、あとのヨーロッパ各地への乗り継ぎがとても便利です。ビジネスクラスでは席の後ろのほうにバーがあって、CAさんがバーでの接待を担当されるので、なかなか面白い飛行機です。ただドバイ発も日本発もどちらもなぜか深夜なので、乗ったらすぐに私は食事をして、自分の席でお酒を飲んですこし映画を見て、あとは寝てしまうので、バーで楽しむことはほとんどないのですが、、、。横になって寝られれば十分なので、エミレーツのファーストクラスは一度も乗ったことはありませんが、どんな席なのか見せてもらったことがあります。一人ずつ個室になっていて、とにかく中は広くて豪華です。さらにファーストクラスの方は飛行機の中でシャワーの利用が可能で、マッサージスパのようなところもあって、なんですかあ、これは?って感じで、びっくりです。ドバイ空港の中のビジネスラウンジも豪華で、お酒も食事もとにかくたくさんおいしそうなものがずらーっと並んでいます。シャワーもベッドもいくつもあって、とにかく中が広くて迷子になりそうなくらいです。南米をあちこち飛んでいるラン航空は、ウルグアイとかチリ、アルゼンチン、ブラジル、ペルーなどに行かないといけない場合は、絶対にこの航空会社が素敵です。サービスも素晴らしく、食事もとてもおいしいです。飛行機の中もとてもきれいで、なかなかいいお酒も積んでいます。
でも昨年あたりから世界的にコロナの問題があって、いつになったら、こういう素晴らしいあちこちのエアラインを楽しめるようになるのでしょうね。外国に行く際には飛行機の中も絶対に楽しいほうがいいですよね。
投稿者:megaclinic
宮本武蔵:五輪の書
正しくは宮本武蔵の五輪書と書くようですが、読む時は五輪の書と読むそうです。この本は剣豪宮本武蔵が晩年に剣術の奥義をまとめた本だそうです。生涯60回試合をして一度も負けなかった人の書いた本というのはとても興味があります。負ければ死ぬという時代の試合なので、すごい記録ですよね。私自身は何度もここで言っていますが、京都大学医学部ソフトテニス部のヘッドコーチをしています。この本はテニスの指導書としても、なかなか奥の深い教科書になるので、毎年京都大学医学部ソフトテニス部の部員の皆さんには、この本をテニスの教科書として読んでおくように言っています。実際のところ部員はあまり読んでないみたいで残念なのですが、、。この本の太刀、つまり刀をラケットと置き換えて読むとテニスのすごい本になります。
私自身はかつてテニスとは関係なく、この本に興味があり、3回読み返しました。命をかけて戦う試合というのは本当は堂々と戦うのではなく、最後まで絶対にあきらめず、利用できるものはなんでも使うというすごいものだなあと感心します。太刀を払い落された時にもあきらめす、相手に組みついて、相手の太刀を奪え、抱き着いてしまえば相手は切ることができないなど、勝負にかける執念のすさまじさが伝わります。
テニスにも使える教科書と思ったのは、実は私が大学を卒業後に、何年も明井さんご夫妻というテニスの名選手にうちのクラブの指導をお願いしてきてもらっていた頃からそう思うようになりました。ご主人は同志社大学在学中に団体戦と個人戦の両方で、大学日本一になられた方です。奥様の方はもっと有名な方で、中学、高校、大学、社会人のすべてで全日本チャンピオンになられた方です。また奥様は皇后杯を2回取っておられて、最初の皇后杯は高校生の時に取られたそうです。これはたしか日本で初めてのすごい出来事だったそうです。お二人とも日本のナショナルチームを指導されたこともあり、日本でソフトテニスをしている人ならだれでも知っているという有名なご夫妻です。私自身よく知っている方々なので、京都大学医学部ソフトテニス部の指導にたびたびきてもらっていました。ついでに私自身もご主人にはよく怒られていました。よく一緒に試合もやらせてもらいましたが、ご主人の方はとても厳しい方で、「高柳さん、コーチのくせにこんなプレーをしていたら、あきまへんがな、、、」みたいな調子です。全日本のナショナルチームの女子選手を何人も泣かせたこともあるとか、、、。この明井ご主人の言葉が、宮本武蔵の五輪の書に出てくる言葉と同じことがよくあったのです。勝負というのはどこかで同じ原理なのでしょうか?何度も不思議なことだなあと思っていました。最後のころは明井さんが宮本武蔵に見えた時もあります。たびたび重なっていた言葉:一度試みてだめだった攻めであっても、もう一度は試してもよい、ただ2回試みてだめな攻めは3回してはいけない。攻めのペースを突然変えるのは有効なことがある。ゆっくり動くと見せて突然切りかかる。日光や雨、風が利用できるときはこれを使え。相手を見ている眼で、同時に周囲を見ること。(明井さんはボールを見ながら、相手コートの選手の位置と動きを見るようにと指導されました)。自分の呼吸で試合を進める、相手の呼吸に合わせない。太刀を持ちては必ず相手を切ると思え。(明井さんはラケットを持ったら、絶対に勝つと思え。)いろいろ似ていませんか?勝負になかなか負けない人ってどこか似てるんですね。
投稿者:megaclinic
国際形成外科学会を国際美容外科学会が破壊した話
6-7年くらい前まではIPRAS(国際形成外科学会)とISAPS(国際美容外科学会の二つの世界的な国際学会はとても仲がよく、車の両輪のように世界の形成外科と美容外科を引っ張っていく大きな力でした。国際形成外科学会は世界中の形成外科学会が所属していて、各国の形成外科医は自動的にこの国際形成外科学会の会員になっていました。私ももちろんこの会員だったわけです。一方ISAPSは入会資格として各国形成外科学会と美容外科学会の両方の専門医資格を取っていること、さらにすでに会員になっている医師2名が入会希望の医師は優秀な医師であり、倫理的も問題がなく、広告などにもうそはない、技量の面でもたしかな医師であるという推薦状がなければ入会できないということになっています。また入会後も倫理面や技術面でかなりの問題があるような医師は除名になるというシステムで活動をしています。つまり入会手続きは各自行うことになり、優秀な美容外科医のみが会員になるということになっています。
国際形成外科学会は大体2年ごとに会長が変わり、その会長の国で学会が開催されるという方法をとっていたのですが、ある時から何年も続けてドイツのマリタアイゼンマンクラインという女医が会長を続けて行くことになっていました。詳しいいきさつまでは知らないのですが、、、。彼女は同時にISAPSの会員でもあって、よく世界中の講習会で顔を合わせることになったので、私と彼女は親しい友人になっていました。この会長であるマリタがある時から学会の事業担当会社としてギリシャのジタコングレスという会社を使うようになってからおかしな話が何回も出てきたわけです。特に問題になったのがチリでの学会でした。ホテルが多数ある場所から学会会場までが遠いので、シャトルバスのチケットを買う必要がありましたが、この費用を払っているのにホテルと会場を往復するはずのバスが全然なくて、ほとんどの参加者が毎日タクシーを使わざるを得なかったり、講師陣のパーティーが突然お金が不足しているからとキャンセルになったり、、、。でもマリタとジタコングレスの社長はファーストクラスの飛行機で世界を飛び回っていましたし、学会でもホテルの部屋はスイートルームに滞在していたことを私たちは知っていました。当時、ISAPSの前会長、現会長と次期会長の3人は自動的に国際形成外科学会の理事に入っていて、ある時アテネの理事会で、使途不明金が見つかり、私は当時次期会長として、理事会に出ていましたが、ISAPSの3人と国際形成外科学会の会長、ジタコングレス、副会長などとすごい論争になったことがあったわけです。それはもう理事会の間ずっとすごい口論というわけです。その理事会の後、ISAPSの名前で世界の形成外科学会にあきらかにマリタ会長とジタコングレスの不正があると公表したわけです。以後世界の形成外科学会が次々と会費の支払いを止めたり、脱会を表明したりして、ついに国際形成外科学会が消滅したわけです。その後私がISAPSの会長をしている時にギリシャのジタコングレスという会社からISAPSが訴訟を起こされるという面倒なことになりました。アテネで長い裁判が続いて、私の次の会長の時まで裁判はつづいたわけですが、最終的には国際美容外科学会は正しいことをしたことが証明されて結審しました。そういう理由で国際形成外科学会という大きな組織が壊れたわけです。今もそれに代わる組織が立ち上がっていないので、そろそろISAPSが形成外科学会の世界的な組織の再建を手伝うべきではないかと議論が始まっています。ここに来て、また各国形成外科学会の主導権争いのようなことも始まって、ややこしいことになっています。世の中難しいことが多いですよね。
投稿者:megaclinic